バンブー放浪記〜 ピラーを訪ねて三千里
しかし振り返ってみると(まだ早いか)、とんでもない買い物をしてしまったものである。まだ誰も乗っているのを見たことのない「竹の自転車」を、44万円も出して買ってしまったのだ。
よくよく考えてみれば、以前「イタリア製 の カーボン よ!?」なんて記事(ちなみに買ったのはイタリア製のカーボン三脚である)を書いて匂わせておいて、その実買ったフレームはカーボンじゃない、どころかウチでいっさい取り扱った事のない「竹」だなんて、とんだフラグブレイカーである。
余談ではあるが、その後三脚はさらに沼にはまり、現在使っているのはフランス・GITZOのGT2531LVLである。おフランスの、とはいったが、生産は実はイタリア製。またしても、である。
ちなみにイタリア製であるのは、GITZOとMANFROTTO(例の記事のときに買った三脚のメーカー)が合併した結果、生産拠点がイタリアに統合されたからである。
自転車でいうと、「ルックとデローザが合併したので、ルックはイタリア製になります」みたいな事態。なんじゃそりゃ。
そんな事はどうでもいいとして、わざわざ選んじゃった竹のせい、あるいは全く関係のない部分のせいで、パーツ選びに難儀する、苦難の道が始まったのである・・・!
まず、イマドキのロードバイクではなかなか無いスペックが、
「インテグラルヘッド非採用」
というもの。
これはヘッドチューブに「アルミスリーブをモールディングで埋め込み、他のチューブと結合する」という特殊な製法を採用したせいである。
もしインテグラルヘッドを採用すると、「麻の巻き加減がちょっとでも厚いと、フレームにフォークがヒットする」なんて事態になりかねない。
というわけで、最近は選択の余地がないヘッドパーツを、市販のラインナップから選択する事になるわけである(バンブーにはヘッドセットが付属しない)。
・・が、(後に語るが)このヘッドセット選び、予想外の理由で決着を見る事になるのであった・・・
その他の部分には、あまり苦労するようなスペックはない。BBシェルはBSA(JIS)規格、シートクランプは付属してくる(ただし32.4mmという奇天烈サイズ)し、ブレーキもラージアーチなどという事はない。手持ちのMAVIC SSCブレーキアーチが使用可能だ。
が、そうは問屋が卸さない。
スペック表に書き込まれていたある一行が、わたくしの脳天をハンマーで叩き割った。
ピラー径:27. 0 mm
なんてこったい/(^o^)\
いまどき27.0mmなんてそうそう聞いた事がない。一昔、いや、ふた昔以上前、まだフレーム素材が鉄しか無かった頃に結構存在したサイズである。フレームメーカー各社のカタログを見回しても、そんなサイズを採用しているのはいまどきカルフィーぐらい・・
・・・ってオイ!バンブーだけかよ!!
そう、カルフィーのラインナップを確認すると、ピラー径が27.0mmなのはバンブーだけ。ドラゴンフライに代表されるカーボンフレームは、非常に入手性に富んだ27.2mmを採用しているのである。
コレはアレか、嫌がらせか。あるいは壮大なネタ振りか!?
実際に到着したフレームを計測すると、見紛う事なき27.0mm。「なんとか27.2mmのピラーが入っちゃうんじゃない?」などという希望は一瞬にして潰えた。おお、神よ。
・・・神(関口)ならなんとかしてくれると思い聞いてみるが、今回ばかりはいい答えがない。
というか、バンブーが27.0mmなのって、本当に理由がよくわからないのである。竹のサイズに関係しているのかと思いきや、シートチューブの内面にはなんとスリーブが挿入されている。このスリーブの肉厚さえ調整してしまえば、27.2mmでも良さそうなのだが、なぜかこのサイズ。
逆に27.4とかの微妙に太いサイズであれば、前回のドクターペッパー作戦が通用するのだが、今回は巻いても巻いても細くならない。
観念して、27.0mmのピラーを探し出すわたくし。
神から授かった聖典(過去、当グループで扱った事のある27.0mmのピラーのリスト)を舐めるように見回すが、魅力的なモデルはすでに生産終了し在庫もなし、現存するモデルはあまりにも「とりあえず」臭がするものばかり。
コレじゃまるで、「『でんせつのつるぎ』がみつからないのに鞘だけ手元にある」みたいな状況である。
・・・・そんななか、ついにわたくしはでんせつのつるぎをみつけた。
そのでんせつのつるぎとは・・・次の記事を乞うご期待!(ここにきてそれかよ)