ついに入荷してしまった禁断の「わたくしの一台」

当HPや、ワイインターナショナルの「日記」ページをご覧頂いている方はご存知だろうが、わたくし副店長石澤、愛車を事故で大破させてしまった悲しい過去がある。
というか、現在進行形で愛車を失っていたのだが、ようやく、

本当にようやくである。

次なるフレームが到着したのである。

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さて、愛車を失った少し後から、わたくしは次のバイクを何にするかで悩みに悩んでいた。

なにしろ条件は厳しい。
なぜってウチは「普通じゃない物を置いてある」新宿カスタム店であり、前に乗っていたのはよりにもよって「最高傑作」と名高いLOOK・595であり、そしてなにより、わたくしは変態で名高い石澤だからである。

何を選べば、当店ならではの、595の後でも納得できる、わたくしらしい一台になるのか?

当店で取り扱っているモデルの中から、いくつか候補をたててみたのだが、どうにもこうにもしっくり来ない。
最有力候補はwilierのimperialeだが、手持ちのホイールはEASTONのEC90SLX。リムハイトの低い軽量ホイールである。
コレを流用したいと思っている以上、エアロダイナミックを追求したimperialeとはいまいち相性が合わないのは認めざるを得ない事実。

じゃあ一体何にすればいーのよ、と途方に暮れていたわたくしだが、各メーカーの資料を漁る中、ついに、ついに発見してしまった。
そんなバイクの特徴とは、こんなだ。

・(明らかに)メインストリームじゃない
595から乗り換える以上、そこからさらに上を目指すのであれば、よっぽどの出来のフレームでなければ満足できないだろう。下手にミドルグレードを買ってしまえば、そのバイクを「595比で何%くらい」という評価をしてしまう事は間違いあるまい。わたくしの性格からして。
なら逆に、595とは全然方向性の違うバイクなら、きっと気にせず乗れるだろう。

・ネタ成分が濃い、というかほとんどネタ
「変態の」がすでに二つ名になっている感もあるわたくし。そのわたくしが乗るべきフレームは、やっぱりアレな方向性でなければならない(という無駄な使命感)。
町中を走っていたら10人中11人がガン見するバイクに仕上がる予定。というか既に確定。店頭にフレームを展示している時点で、すでに視線ブラックホールと化している。

・姿形から隠しきれない個性が溢れ出ている
最近氾濫しきっている感の有るカーボンフレームだが、塗装を落とすとどのブランドの製品だかさっぱりわからないモデルが多いのも事実。
姿形にこそ本質が宿る、という考えのわたくしからすると、そんなフレームでは納得できない。
塗装を全て剥ぎ落としてもどこのなんだかすぐにわかるモデル。というか、もともと塗装なんてされてません。

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前置きは長くなってしまったが、そんなこんなでわたくしが選択したフレームは、ずばりコレである。


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CALFEE BAMBOO

メーカー希望小売価格 ¥441,000

このフレームをご存知でない方のためにも説明すると、これは、アメリカはカリフォルニア州、サンタクルズのブランド・カルフィーが世に送り出し(てしまっ)た、竹製のフレームなのである。
まさかまさかの、である。競馬でいうと「大穴どころか、なぜか出馬(?)している『豚』に賭けちゃった」くらいであり、野球でいうと「変化球を通り越して消える魔球」レベルである。
が、このくらいやらないとわたくしの矜持が立たなかったのだ。以下、新たなるマイバイクの勇姿をじっくりとご覧頂きたい。

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疑う余地なく竹で作られたメインチューブ。
節の部分が使われているのは多分サービスであろう。このおかげですごく「竹らしさ」があふれている。
トップチューブには原因不明の斑点が並んでいるが、スタッフの間では「これでクレイグ・カルフィーが竹の長さを決める目安にしている」説と、「この斑点にそって寄生虫が卵を産みつけた」説で論争が繰り広げられている。

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各パイプを接合するのはラグではなく、繊維を巻き付けたモールディング。旧モデルではカーボン繊維で巻かれていたが、現行のモデルに使われているのは「麻」。
麻の繊維を樹脂で固めている。っていうことは「HFRP=hemp fiber reinforced plastics」で
麻繊維強化プラスチック!?
カーボンから麻に変更された理由はたぶん、「パイプが天然素材なのにラグがカーボンとかありえない」からであろう。
 
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ヘッド周りも当然のように麻モールド。アルミ製のヘッドパイプを巻き巻きして接合している。
いくつか開けられているのはケーブル受けの穴。工作が細やか。
 
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BB周りもモールドされており、かなりマッシブ。ケーブルは当然のように半埋め込み式で、ワイヤーリードは不要。トレビア~ン。
 
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リアエンドはさすがに金属製だが、素材はこだわりのチタンを採用。なんとなく、竹から鉄やアルミの部材が生えているよりは、チタンの方がそれっぽい気がするのはなぜだろう。
 
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Rエンドとならんで竹じゃないのがフォークで、フルカーボン製。
ここを竹にするのは容易ではないだろう。北米ハンドメイドサイクルショーで展示されていたバイクはフォークも竹だったが、仕上がりがなんかベクシンスキーの絵みたいになっていた。
 
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いちばん妖しさ爆発なのがボトルケージ台座。フレームからボルトが生えていて、ボトルケージは表側からナットで締める構造。
竹に穴を開けたくなかったんだろう。ユニークな構造で面白いが、今使っているBTPのカーボンケージが取り付けられないorz
 
ついに到着してしまった、ニューフレーム。どんな組み方をしていくのかはある程度頭の中に思い浮かんではいる。
どんな工程で組み上げていくのか、どんな乗り味に仕上がるのか。追加レポートに乞うご期待!
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