イタリア製 の カーボン よ!?

最近フレームを全く買っていないと評判のわたくし石澤。

以前乗っていた、LOOK 595を事故で破損して以来、すっかりしょげて新たなフレームを決めかねている最中。

 

そんなわたくしではあるが、ついに買ってしまった。イタリア製のカーボンのヤツだ。

それは・・・

 

 

20100321_3460.JPG

 

Manfrotto 190CX3

メーカー希望小売価格¥41,160

当店では取り扱いしておりません(笑)

 

2007年度TIPAベストアクセサリー賞を受賞した190PROBの遺伝子を引き継いだカーボン三脚。

人間工学的に優れた操作性を持ち、フィールドでの優れた取り回しを実現した。

 

 

・・・・・

 

何だよ三脚の話かよ ( ゚д゚) 、ペッ とおっしゃる方はちょっと待っていただきたい。

ロードフレームと三脚、この二つを比較していくと、なかなか面白い共通点と相違点が見出せるのだ。

 

ロードバイクの世界でカーボンがすっかり主流になっているのはご存知かとは思うが、実は三脚においても、カーボンはすっかり市民権を得ている。

これほどまでにカーボンが自転車や三脚に広まったのは、アルミと比べて複数のメリットがあるからだ。現在挙げられるのは、

 

・軽い

・振動吸収性がよい

・剛性が高い

・形状の自由度が高い

・酸化しにくい

 

といったところであろう。

このメリットを自転車に活かすと、

 

・軽い → 発進、登りの反応がよくなる

・振動吸収性がよい → 路面からの突き上げを抑える

・剛性が高い → 踏力をロスなく推進力に変える

・形状の自由度が高い → 剛性とショック吸収性のバランスをとる

・酸化しにくい → 雨やら潮風の中で乗っても大丈夫

 

てなもんや。(なぜ関西人...?)

それに対して、三脚にとってカーボン化が何をもたらすかというと、

 

・軽い → 持ち運びやすい

・振動吸収性がよい → ブレを防ぐ

・剛性が高い → 重い機材を乗せてもたわまない

・形状の自由度が高い → リブ加工などで空転を防げる

・酸化しにくい → 水中に脚を突っ込んだりしても大丈夫

 

 このへんが挙げられるだろう。

どちらも、世にある素材の数々からカーボンを選んだのには、他の素材にはない特性を持っているからなのだ。

 

それとは逆に、フレームと三脚で異なるアプローチ、というか、宣伝の仕方で大きな違いがあるのが気になる。

 

一般にカーボンフレームは、その品質を「カーボン繊維のグレード」で表すことが多い。

新宿カスタムで展開しているブランドを例に挙げるならば、

LOOK:VHM/HM/HRカーボン

RIDLEY:30Ton/24Tonカーボン

あるいはジャイアントの「東レのT-800」みたいに、カーボン素材そのものを表記しているケースもある。要するに、まず素材有りきだということだ。

 

それに対してカーボン三脚では、品質をあらわすのに「レイアップの積層数」を表示することが多々見受けられる。

 

天下のGITZOだったら「6Xカーボン」、最近爆発中のチャイナパワー、BENROだったら「8層構造」とかいう書き方をされる。「一層ごとにカーボンの方向性を変え、強度を確保したい向きに最適な製造法をしている」なんてことが、カタログを読むと頻出してくる。

 

carbon.jpg

 

これはどちらかというと自転車ではあまり注目されない部分で、もちろんレイアップの内容を表記することはあるが、フレームごとに「これはn層です」とか書かれることはあまり多くない。

逆に三脚では、素材自体のグレードはほとんど話題にも上らない。

果たして一体どの程度の素材を使っているのか、さっぱり分からない。

このへんはまだまだ自転車のほうが先を行っているようである。

 

ところで、三脚を見ながら一つ気がついたのが、「フランス人はネーミングに変なこだわりがある」ということ。

具体的には、「やたら記号みたいな名前が多い」のだ。

 

例を挙げるならば、LOOKの「595」や「566」、lapierreの「998」、リムでいうと、MAVICの「XM819」、「EX823」などなど。

それに対して、三脚の世界ではどうなのよ?というと、やっぱり同じなのである。

先ほど「天下の」といって挙げたGITZOは、何を隠そうフランスのブランド。その製品名を挙げていくと

 

・GT2531

・GT3531LS

・GK2580TQR

・GH2780QR

 

まさしく記号のオンパレードである。

「こんなんで判るか( `_ゝ´)フォォー」とおっしゃる諸兄はさらにちょっとお待ちいただきたい。

この、たんなる文字の羅列にしか見えない製品名、実はきちんとルールに沿って付けられている。

 

例)LOOK・KG481SLのばあい

KG481SL

KG・・・カーボンフレームであることを表す。アルミフレームならAL、ペダルならPP。最近はほとんど使われていない

4・・・世代(年度ではない)を表す。次世代モデルが出ると増えていく。ただし9だけ例外でMTBであることを意味する

8・・・グレードを表す。大きいほどハイグレード。8から上はプロユース用モデル

1・・・素材と製法を表す。1はカーボンパイプ+アルミラグ。5はパイプもラグもカーボン、6はモノブロック

SL・・・バリエーションモデルが出ると末尾に記号がつく。「KG381i」は、KG381のインテグラルヘッド仕様。KG481SLは、KG481からカーボンのグレードを上げ、フォークを差し替えて軽量化したバージョン

 

モデル名を見れば、どういうバイクなのかがわかる仕組みになっている。

 

で、GITZOはというと、

GT2531LVL

G・・・ジッツォの製品であることを表す。要するに必ずつく

T・・・製品のカテゴリーを表す。Tは三脚(Tripod)、Hは雲台(Head、三脚の上に乗せる、カメラを付ける台)、Mは一脚(Monopod)などなど

2・・・シリーズ(脚の太さ)を表す。大きいほど太い。2は一番太い脚が28mm、1だと24mmといった具合。雲台の場合は、「そのシリーズの三脚と組み合わせることを推奨」という意味

5・・・素材を表す。5はカーボン。3がアルミ、7がマグネシウム(雲台に多い)など

3・・・伸縮段数をあらわす。数字のまま読めばよい。雲台の場合は「固定方式」を表す。3が3way、8だと自由雲台など

1・・・世代を表す。進化すると大きくなっていく。GT2530から改良を受けた新型がGT2531

LVL・・・特殊な仕様の場合は記号がつく。LVLは迅速な水平出しができるレベリング機能つき。Lはロング仕様(Long)、Sはパーツを組み合わせることで高い発展性をもつモデル(Systematic)など。複数の特殊仕様を採用していると記号が複数つく。ロング仕様でレベリング機能つきだと「GT2540LLVL」など

 

こんな具合なのである。

どうもフランス人は、ネーミングにおいてはやたら複雑なルールを設けたがるようであるが、それは自転車でも三脚でも変わりがないようである。

 TOPPAGEIndex TOPPageTop